EPSON P-7000

EPSON P-7000 Review

幸いにもウェブに掲載する記事の執筆というお仕事をいただけて、月末月初は取材と執筆に追われる日があった。都内で行われた取材では限られた時間内に写真を撮り続け、その後は地元のカフェでひたすら執筆...という流れだったわけだけれど、ここではじめてちょっとプロらしいフォトストレージビューアの利用を経験した。

ケータイの新モデル発表会の記事だったため、取材に関しては会見場での撮影とケータイ端末が展示してあるタッチ&トライ会場での撮影という段取り。2~3時間内で数百枚の撮影を要したことや、会場間をまたいでの撮影となったため、1GBのSDカードしか持ち得ていなかった故にP-7000へ写真データを何回かバックアップすることがあった。

高精細な大画面を駆使してピンぼけなどをチェックできる...それはプロ機であるP-7000のセールスポイントのひとつだけれど、時間が限り合ったためにそのような使い方はできなかった。では、どんなプロらしい利用ができたかというと、移動時間での写真のセレクトとレタッチ。数百枚という写真を撮影しても、記事として利用するのはせいぜい十数枚であるため、撮れば撮るほど選び抜くのに時間がかかる。そんな作業をP-7000を使って電車での移動時間中にできてしまったわけです。選び抜くというか、バックアップされた写真から写りのよい写真を広げて自動レタッチをかけるとそれがphotoフォルダへ保存される、あとは執筆時にパソコンとP-7000をつなぎ、ストレージとしてphotoフォルダを開いて写真をコピーする、というそんな使い方をしたまでだけれども。

写真のセレクトは撮影したデジタルカメラでもできるわけで、特にデジタル一眼レフであれば写真切り替え時の処理速度もなかなか速いしレタッチもできたりする。でも、混雑した電車内で一眼レフを持ちながらつり革を持って立っているのはなんとなく不格好。機能の問題というよりも、デバイスの形や周りの環境がセレクト&レタッチのしやすさを決定づけているといった印象でした。

EPSON P-7000

EPSON P-7000 Review

「P-7000に保存された写真は"自分以外の人"へあげることができる」。P-7000にはAタイプとミニBタイプのUSBコネクタがそれぞれ付いていて、入力と出力に対応している。デジタルカメラとP-7000をUSBで繋ぐとデジタルカメラのデータを入力することができ、パソコンとP-7000をUSBで繋ぐとパソコンへデータを出力することができる...といったところだ。個人的には、デジタルカメラから写真を取り込むときはSDカードスロット利用しているが、P-7000に保存されたデータをパソコンへ出力するときはUSBケーブルを使っている。

周りにパソコンを備えた人が多い環境だからかもしれないけれど、突然「あのときに撮影した写真が欲しい」と声をかけられることがあったりする。数日前の写真であればデジカメのSDカードに残っていたりするのでそのままSDカードを手渡せば済むのだけれど、数週間前あるいは数ヶ月前の写真となるとSDカードには残っていないものだ。普段からP-7000に加えてUSBケーブルを持ち歩いていれば、これまでにP-7000へため込んだ写真をすぐに手渡すことができる。ビューアとしての機能もさることながら、ストレージとしての機能が意外と素朴なところで役に立つところは、iPhoneではなかなかできないところ。

EPSON P-7000

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P-7000を手にする前は、一眼レフやケータイで撮影した写真はすべてiMacのiPhotoで一括管理していた。普段から持ち歩いているiPhoneは、iMacへ接続する度にiTunesの音楽とともに、iPhotoに保存された写真を自動で同期してくれるのだ。同期する写真はあらかじめ「最近3ヶ月以内に撮影した写真」と設定してあるため、一眼レフで撮影した写真であろうが、ケータイで撮影した写真であろうが、とにかく勝手にiPhoneへ保存されるというわけだ。そのため、iPhoneはカメラがついているとはいえ、一眼レフで撮影した写真のビューアとして機能することが多かった。ピンチを使った写真の切り替えや拡大・縮小が容易で、3.5インチの画面で周りのみんなと写真を楽しむことができた。

P-7000を手にしてからは、iMacのiPhotoへ写真を取り込まず、あえてすべての写真をP-7000へ取り込むようにした。(おかけで、最近3ヶ月の写真を同期するように設定しているiPhoneには写真がほとんど保存されなくなってしまった。)そうすることで、iPhoto・iPhoneでできなかったことが2つほどはっきりした。ひとつは、外出先で写真を取り込むことができるため、「"自分以外の人"が撮影した写真をP-7000にとりこむことができる」ようになったということ。そしてもうひとつは、「P-7000に保存された写真は"自分以外の人"へあげることができる」。

一つ目の「"自分以外の人"が撮影した写真をP-7000にとりこむことができる」。多人数でどこかへ行ったとき、最近はだれしもがデジタルカメラを持っていて、個々それぞれが自由に写真を撮っている。一昔前は逆に、デジタルカメラを持っている自分が率先してバリバリ写真を撮る...ということがよくある風景だったかと思う。自分ばかりが写真を撮っていると、自分の写った写真がほとんどなかったりしてちょっとがっかりしたりしたものだけど、それでも写真好きということで撮影からプリント・配布まで一貫して担当したりしていたわけです。

しかし今やみんながみんなでデジカメを使って写真を撮っているため、自分以外の人が自分を撮ってくれているということも多くあったりするわけで、そんな写真を、みんなでの昼食時や夕食時にP-7000でビューアとして皆で楽しみながら、ついでに写真をP-7000へコピーすることができる。その後は一昔前と同様にプリントと配布をすることになるのだけど、その過程でも自分が撮影したものではない写真をセレクトする楽しみがあったり、セレクト後にプリントした写真に自分が写り込んだものが今まで以上にあったりして嬉しかったり。

Power of Retouch

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写真は、レタッチ前のオリジナル写真とレタッチ後の補正写真の比較。レタッチ後は明るさが出て、色味がすっきり。

フォトストレージビューアときいて、素人ながらに思い浮かべるのがそんな「レタッチ」。プロや写真愛好家の方々は、デジタル一眼レフで撮影した写真をフォトストレージビューアに移しては、その都度その場でわざわざレタッチ加工しているのだろうなぁ…と考えていたものだ。なので、単にレタッチといっても、フォトストレージビューアのレタッチ機能はその種類や項目がものすごく豊富で、写真をいとも自由自在に加工することができるすごい道具…それはつまり扱いが大変な道具なんだろうな…と、頭の中でぼんやりと想像していた。

実際、レタッチの機能はカタログでアピールするくらいしっかりとしたもので、明るさやコントラスト、カラーバランスにノイズリダクションなど、マニュアル項目には多くの機能を有している。

でも、それ以上に現在活用しているのが、レタッチのオート機能。レタッチにはあらかじめ「標準」「人物」「風景」などがプリセットされていて、シチュエーションに合わせて写真を最適化してくれる。特に、レタッチを起動すると最初に「標準」で写真が加工されるため、そのまま修正保存するということを多用している。

この場合の、オリジナルの写真を開いてからレタッチが完了するまでのボタン操作は9クリック。時間にして32秒。ボタンひとつひとつの待ち時間は多少あるけれど、ちょっとした空き時間に気に入った写真をポチポチとレタッチできてしまう。

フォトストレージビューアを使い始めてから、一眼レフで撮影した写真はすべて最初にこのフォトストレージビューアへと保存しているため、その中からブログにアップしたい写真やプリントしたい写真だけを閲覧してレタッチ。あとは、パソコンなりプリンタに接続し、レタッチ後の写真が保存されたPHOTOフォルダにアクセス…という一連の流れができあがっている。

わざわざフォトストレージビューアにデジカメの写真をコピーというすることは、バックアップという意味では有意義ではあるけれど、その反面にステップ数が増えることで、少し面倒だという印象があった。けれど、失敗や連続ショットを含めた数ある写真の中から利用したい写真を絞り込むことができ、ついでにレタッチまでかける…という使い方であれば、フォトストレージビューアはこれまでの無駄を省く道具になるともいえそうだ。

EPSON P-7000

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ロケ...というほどのものではないけれど、友人と二人でXactiを使って映像撮影をする機会があった。それぞれが自分のXactiを使って思い思いの映像を撮影。

フォトストレージビューアの一般的なつかいかたとしては、撮影したその場で写真の詳細をチェックすることができる点だそうだ。たとえば、一眼レフの小さな液晶では確認しきれないピントを、その場ですぐに確認する。それはつまり、カメラに入っているSDカードをいったんフォトストレージビューアに移し、コピー作業をする...プロや写真愛好家はこのダビング作業を現場で頻繁に行うことで、ピンぼけやデータ消失などのリスクを減らしているとのこと。

でも、ぼくは一日にそれほど写真を取らないし、写真撮影が仕事でもないのでデータ消失に対してそれほど目くじらを立てているわけでもない。(というか、データが消失したことはデジタルカメラを使い始めてから現在までの7年間で一度しかない。)なによりも、撮影の現場で頻繁にフォトストレージビューアにコピーするというのは、ちょっと億劫。

でも、撮影を二人で行うとそうでもないらしい。現場ですぐにフォトストレージビューアを使ってコピー&チェック...ということをしたわけではなかったのだけれど、撮影後の昼食時に、ご飯が出てくるのを待っている合間、フォトストレージビューアを使って撮影した「動画」を二人で鑑賞するということをやってみた。これが意外となかなか良い。

写真だと、鑑賞の対象が静止しているから、相手にケータイなりカメラなりを手渡してその液晶画面でみてもらえばいいのだけど、動画となると再生されている映像を同時に鑑賞する必要がある。その場合、少しでも大画面の方が鑑賞しやすいというものだ。フォトストレージビューアの本来のつかいかたは写真のチェックなのだろうけど、実は「動画」のチェックのほうが個人的には適しているのではないかなと思った瞬間であった。

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modernomadology...とは、考現学(modernologio)とノマド(nomad)を組み合わせた造語です。
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modernomadologyではレビューやムービーを中心に、デジタルガジェットとライフスタイルの新しいカタチを提案していきたいと思います。
Author
me2007 もちき しゅんすけ
SFC graduate school
(fklab / vanotica)
arcarna Inc. internship

こんにちは。modernomadologyはまだ立ち上げたばかりのブランドですが、少しずつきちんとしたものにしていきたいと思います。よろしくおねがいします。

2002 年よりウェブ日記、2004年にはMovableTypeにてブログを、2005年にはモブログを始めています。2007年からは弊サイト modernomadologyを拠点とした様々な記録法を実践しながら、コミュニケーションをデザインして行きたいと思います。

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